【EU】デジタル戦略 - 2020年2月19日プレスリリース -

目次と関連記事

この投稿はEUのデジタル・データ・AI関連戦略（以下「デジタル戦略」）に関する備忘録です。

今回は、欧州委員会が2020年2月19日に公表した政策文書などの概要をまとめています。

【目次】

目次と関連記事
欧州委員会の2020年2月19日プレスリリース
覚え書き
参考URL・文献
更新記録

EUのデジタル戦略は長年の検討過程があり、また関連文書も多岐に渡ります。全体像をつかみたい方は、関連記事と併せて読んでください。

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TBA

欧州委員会の2020年2月19日プレスリリース

2020年2月19日、欧州委員会は「欧州のデジタルな未来の形成 (Shaping Europe’s digital future)」をはじめとする複数のデジタル戦略文書を公表しました。

フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長（2019年12月1日-）は、就任からの100日間で人工知能やビッグデータの活用に関する議論を開始することを明らかにしており、就任3ヶ月後に公表されたこれら文書は、その現れのようです。

その後の予定としては、このうちの「欧州のデジタルな未来の形成」の中で、欧州委員会として2020年後半に次の対応を行う予定であることを明らかにしています。

デジタルサービス法
欧州民主主義行動計画
eIDAS規則（欧州デジタルID枠組み規則）の改訂
合同サイバーセキュリティ・ユニットの設立

また、AI白書と欧州データ戦略は2020年5月31日までのパブリックコンサルテーションにかけられていました。

なお、ここで公表されたそれぞれの文書は、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長の就任後にフロムスクラッチで検討されたものではなく、欧州委員会の過去の政策文書や検討が土台にあることに留意が必要です。

以下に、各文書の概要を記します。

欧州のデジタルな未来の形成 (Shaping Europe’s digital future)

前欧州委員会委員長の体制で推進された「接続されたデジタル単一市場(Connected Digital Single Market)」を引き継ぎつつ、EUにおける今後5年間のデジタル戦略を記した政策文書です。今後5年間、欧州委員会として以下の3つの目標にフォーカスするとし、また各目標に関連した具体的な施策案を明らかにしています。